Stand Up 吉祥寺
コワーキングスペース改修プロジェクト全体のコンセプトは「可変性×機能」。
各所のデザインコンセプトを内装材で表現しつつ、
抑揚のある空間で利用者にとって快適な空間を計画。
グリーンに囲まれた階段を上がり玄関に向かう。
トンネルの先に小さく光が見える景色を扉の小窓で表現。
2Fのコンセプトは「アウトドア」。
シナで造作した可動式家具は柱梁を避け、
1on1や個別に使うスペースなど自由に間仕切ることができる。
ロゴデザインのモチーフになった白樫の木で手洗いカウンターを造作。
3F、ミーティングルームのコンセプトは「硬派」。
スライディングウォールを使用し、ミーティングルームとして使用するときには
空間を完全に独立させることが可能。
目線の高さのみフロスト調のアクリルを用いて、開放感は損なわず機能性を確保した。
床はヘリンボーンを採用して重厚感を演出。
コワーキングスペースのコンセプトは「遊び心」。
台形テーブルには天板フォルボ、家具用のリノリウム材を用いて作業スペースとして良質に。
台形という可変性の高いデザインで遊び心を。
清掃性、耐久共に優れ、意匠性、機能性の高いボロンを床に採用し、
緑のまだら柄が空間全体を遊び心のある雰囲気に。
もうひとつのコワーキングスペースのコンセプトは「カフェ」。
こちらはカジュアルなイメージながら、キッチンスタジオとして貸し出すことも視野に、
意匠性の高いオーダーキッチンを採用。
パウダールームは人工大理石の天板に2ボールの洗面。
出窓の手前に鏡を2枚配置し、奥行きのあるデザインに。
「はじめの一歩を踏み出す人を応援するコワーキングスペース、Stand Up 吉祥寺」。
作り込みすぎず、可能性と余白をあえて残し
これから造り上げる楽しみを持つスペースとなった。
構造:木造
面積:2F 39.06㎡ 3F 66.20㎡
撮影:©Shuya Sato